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  • 執筆者の写真ワッキー

アイラ島探訪記~思い出のラフロイグ~

更新日:2020年5月20日


長引く自粛生活の中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今回は今まで訪問した酒造りの場の探訪記を連載したいと思います

何処にも行けない中少しでも旅行気分を味わって頂けたら嬉しいです。


さて、皆さんウィスキーはお好きですか?

ここ数年は日本のウィスキー人気も高まり気軽に買えないお値段のものもありますね。

私のパートナーはお酒が大好きで、特にウィスキーとワインが好きなのです。

ある日、『僕は一生に一度でいいから大好きなラフロイグの蒸留所があるスコットランドのアイラ島へ行ってみたいんだ』と言いました。


当時の私はスコッチウィスキーに産地別で名称がありそれぞれに強いファンを持つ事など

あまり知りませんでした。そこでアイラ島について調べ、場所や作られているウィスキーの銘柄等分かると、興味が出て自分も行ってみたくなったのです。

いつの間にか私は「じゃぁアイラ島行こうよ」と言っていました…

そしてその数ヶ月後の夏、私達はアイラ島にいたのです。


今回はその時のお話しをしていきます


アイラ島へは日本からロンドンへ行き、飛行機を乗り継いでスコットランドのグラスゴーの空港へ、またそこから小型機へ乗り継ぎアイラ島に到着です

今サラっと書きましたけどまずロンドンまで直行便で約12時間、ロンドンからグラスゴーまで飛行機で約1時間半、グラスゴー空港からアイラ島まで飛行機で約45分

その間トランジットの時間があるのでアイラ島へ行くのに軽く1日かかるんですよ。

ですのでまずロンドンで数日観光し、その間に2泊くらいアイラ島へくらいが余裕があって良いのではないでしょうか。


私たちの旅行期間は短く殆ど弾丸だった為、修行のような日程でしたが…


アイラ島は2時間もあれば島内を車で一周できてしまう程の小さな島で、その中に8つの蒸留所があります。

今回はパートナーが切望したラフロイグ蒸留所へ




外の門の所で「今震えがきた!」とキラッキラした顔で感動を伝えてきました

入り口を入っただけでかなりの興奮だったようです。

何よりも鼻に刺す薬品臭とも表されるあのラフロイグの香りが入り口付近で既に体感できてしまうのです。

ラフロイグのスモーキーな香り、潮の香り、薬品のようなヨード様の香り、少々塩っぽい後味の強烈な個性は「You either love it or hate it」(好きになるか嫌いになるかのどちらか)

と言われる程です。

初めてラフロイグの香りを嗅いだ人の反応は「うわっ!なにこれ!」と言ってしまう方も多いのではないのでしょうか。


アイラ島のウィスキーの最大の特徴として強いピートの香りと言われています。

ピートとは何か?

ピートとは日本語で言うと泥炭(泥状の炭)です。植物は時間が経つと分解され

土に還りますが、十分に分解されない植物などが堆積し濃縮されたものが泥炭です。

このピートの香りが上に記した個性的なアイラ島のウィスキーの大きな魅力の一つなんですね。


そして蒸留所内のツアーです。

今回私たちは、3種類のカスク(樽)を選び試飲できて、その中の1つをボトリングして持ち帰る事ができる約2時間のツアーに参加しました。


簡単にラフロイグが作られる行程を説明をします↓↓


○大麦を敷いて、発芽をさせるモルティングフロア(写真:モルティングフロア)

 ピート(泥炭)成分を含んだ水をたっぷり含んだ大麦を広げて人力で大麦を定期的にすき返し麦芽にします。


○キルン(Kiln)という麦芽乾燥塔へ、発芽した麦芽を乾燥させる為の場所(写真:ピートを焚く)

アイラ島のピート(泥炭)で焚いた煙で麦芽を乾燥させます。

この行程でピート(泥炭)の香りがうつりあの魅力的なウィスキーになるんですね。



○マッシュタン(糖化槽)に投入されでんぷん質を糖分に変える糖化工程にうつります。

この中で発酵がされます。

そして蒸留(Distilling)の工程を行う場所へ。小さめのポッドスチルが並びます。(写真:ポットスチル)


その後樽詰めされ熟成の為に長期保存する熟成庫へ(写真:熟成庫)




一通り見学が終了すると次は試飲とボトリングのお楽しみへ…

今回はこの辺りでまた次回もお楽しみに!




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